リメイク版はんか通骨董市『ヘンゼルかグレーテル』

ルルイエ屋根裏堂へようこそ!

この記事では、アークライトさんから発売中の『ヘンゼルかグレーテル』をご紹介させて頂きます。

『ヘンゼルかグレーテル』は、2015年にOKAZU Brandさんから発表された『はんか通骨董市』をベースにリメイクされた新作ゲームです。

テーマ違いでアメリカやドイツでも発売されていますので、ベースとなった『はんか通骨董市』のシステムが世界的にも評価されていることがうかがえます。

アークライト版のテーマは、名前の通りグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』です。

森に迷い込んだ兄妹!

お菓子の家!

魔女に襲われるやつであるな。
それですそれです。

『ヘンゼルかグレーテル』を時間軸で考えるとすると、ストーリーのその後、魔女撃退後ってイメージですかね。

ちょっぴり悩ましい「お菓子集め」カードゲーム、その魅力をご紹介できればと思います。

どんなゲームなの?

むかしむかし森の中に一軒のお菓子の家がありました。

どうぶつたちの間では、そこに住むヘンゼルとグレーテルという兄妹のウワサが絶えませんでした。なんと彼らはお菓子をたくさんくれると云うのです。

「やぁどうぶつさん、ボクのお菓子がほしいかい?」

「それともワタシのお菓子がほしい?」

どうぶつたちはヘンゼルかグレーテル、どちらからお菓子をもらうか選ばなくてはなりません。

さて、たらふくお菓子をもらえるのは一体誰になるでしょうか……?

ルールブックより抜粋

完全にお菓子の家をゲットしているのであるな。

しかもお菓子くれるって!

優しい世界だーね。
そうですねぇ。

ただ、兄妹も適当に配りまくっているわけではありません。

どちらからもらうか選ぶってやつ?
そうです。

まさにそこが、『ヘンゼルかグレーテル』のゲーム部分となっているわけですね。

幸せを手に入れた成功者の道楽みたいなかんーじ?

そういうとこだぞ!

あそびかた

動物をチョイス

さぁ、森の動物になってお菓子をもらいにいきましょう!

動物は6種類です。好きな動物を選んでくださいね。

動物は2枚で1セットです。

裏側が「ヘンゼル」「グレーテル」の2枚となります。

お菓子を準備

お菓子の山(カード束)から決められた枚数のカードをめくり、1列に並べます。

めくった順に左から並べていくんですけれど、順番を並べ替えてはいけません。

ヘンゼルの山、グレーテルの山にわける

最近甘いお菓子をお腹いっぱい食べた人が最初の「親」となり、お菓子の列を2つに分けます

両方とも1枚以上であれば、どこで分けてもかまいません。

ヘンゼルかグレーテル

全員、どちらのお菓子の山が欲しいか決まったら、ヘンゼルとグレーテルの面をウラにして動物カードを出します。

「せーの!」で一斉にひっくり返して、自分が欲しい山の発表です。

ひとりしか選ばなかった山があれば、その山のお菓子は選んだ人の総取りになります。

お菓子ゲットね!

なんやて工藤…!

えぐいーね。
裏目に出ましたね・・・!

2人以上が選んだ山は、もう一度ヘンゼルの山とグレーテルの山に分けて選びなおします。

ヘンゼルかグレーテルかを繰り返していくわけです!

悩ましいお菓子あつめ

ことりの巣

誰も選ばなかったお菓子の山や、残り1枚となり分けることのできなかったお菓子は、全て「ことりの巣」へ吸い込まれていきます。

「ことりの巣」を受け取っていたプレイヤーが、吸い込まれたお菓子を総取りすることができます。

「ことりの巣」を持っていたら、「ことりの巣」に吸い込まれるように山を選ぶのも有効であるな。

 

有効ではあるんですけど、実はやみくもにお菓子を集めて食べまくれば良いというわけでもありません。

お腹いっぱいになっちゃーう?
そうなんです!

「まんぷく」と「お腹を壊す」

お菓子には、得点とまんぷく数が設定されています。

得点計算時、まんぷく数を超える枚数の同じお菓子をもらっていると、得点は無効となります。

例えば、チョコレートは3枚までなら得点になるのであるな。

4枚になったら得点にならないんだーね!

お菓子じゃない「いたずらカード」

ヘンゼルとグレーテルのお菓子の山には、たまにお菓子以外のカードが混ざっています。

もらってしまうとマイナス得点になる「まじょカード」や、どんなお菓子にもなる「ふしぎなカガミカード」
得点計算時に、お菓子を食べてなくしてしまう「はらぺこクマカード」なんかがあります。

あ、まんぷく数を超えちゃったお菓子をクマさんに食べてもらえばいいんだーね!
そうです! 上手に使うことができれば、クマさんも味方ですね。

聞くだけ聞くのである。

魔女も食べてくれるのであるか?

それなんですけど、「まじょカード」は対象に選べません。

逆に安心したわ。

ここがお気に入り!

簡易ルールシート付きなのですぐに遊べる

年齢の低い方や初めてあそぶ方用に、簡易ルールが用意されています。

『ヘンゼルかグレーテル』の基本的な遊び方をすぐにマスターすることができます!

上級者向け選択ルールつき!

よりがっつり楽しむための追加ルールもあります。

交渉ができるようになったりします。

アートワークとイラストが素敵!

イラストとグラフィックデザインを担当されたア・メリカさんのほんわかするイラストがとっても素敵です。

ツイッターなどでイラストを公開されていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

まとめ

『ヘンゼルかグレーテル』のゲームデザインをされた OKAZU Brandの林さんは、日本でだけでなく世界でも活躍しているゲームデザイナーさんです。

手軽に遊べるパーティゲームというより、思考を駆使して楽しむゲームを数多く発表されています。

どちらかと言うと、海外からの評価がとても高いデザイナーさんである印象です。

『ヘンゼルかグレーテル』 の本質は、見た目のかわいさやキャッチーさとは裏腹に、考えれば考えるほど悩ましいゲームです。

なので見た目よりちょっぴり複雑です。

簡易ルールが付属されているのは、そういう理由なのかしらね。

童話「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにしたなじみ深い世界観と、欲しいお菓子をもらうためにどこでお菓子の山を分けるか、というイメージしやすい設定ですので、どなたでも楽しめると思います。

簡易ルールから入ればお子様でも楽しめますし、ボードゲーム熟練者同士で白熱した頭脳戦を繰り広げることもできます。

遊ぶシチュエーションによって体験の変わる懐の広いゲームですので、機会があればぜひ遊んでみてくださいませ。

タイトル ヘンゼルかグレーテル
ゲームデザイン 林尚志(OKAZU brand)
イラスト / グラフィックデザイン ア・メリカ(@amelicart)
編集 野澤邦仁、刈谷圭司、橋本淳志(株式会社アークライト)
メーカー アークライト
プレイ時間 30分
プレイ人数 3人、4人、5人、6人