ニャルラルルイエ屋根裏堂(
@Rlyeh_yaneurado)へようこそ!
この記事でご紹介させて頂きますのは、ホビージャパンさんから発売中の、『花火 Hanabi』です。


ニャルラプレイヤー全員で目標達成を目指す、2人〜5人用の協力型のカードゲームなんです。
ニャルラ泣く子も黙るドイツ年間ゲーム大賞2013に輝いた、名作中の名作です。
『花火 Hanabi』のような、小箱のゲームが大賞を受賞したのは、初めてのことだったそうですよ。

ニャルラこの頃のドイツゲーム賞は、ノミネート作品からして納得感の高い印象でしたねぇ。
赤いポーンと灰色のポーンの間ですりつぶされるわよ。
ハスナちゃん
ニャルラいやほら、この『花火 Hanabi』に関しては、栄誉に違わぬ名作ですよってお話です。
楽しみであるな。
我輩、小さい頃は花火師になりたかったのである。
クトウさん
ショゴたん
ニャルラそんなクトウさんも大満足であろう本作、さっそくご紹介していきましょう!
ニャルラあ、そうだ! 今回ご紹介させて頂く私の所有しているバージョンは、「韓国 / 日本語版」になります。

現行の日本語版とカードサイズ等が異なります。
ご了承ください。
『花火 Hanabi』ってどんなボードゲームなの?
うっかり花火職人
ニャルラ花火大会真っ只中、プレイヤーたちは、うっかりの者の花火職人になります。
プレイヤーたちは、火薬と導火線と発射薬を誤って混ぜてしまいました。
ショゴたん
ニャルラ花火大会はすでに開始されていて、パニック寸前です。
プレイヤーたちで協力し合って、大惨事を防ぎましょう!
うっかり花火職人がそんなに集結してる時点で大惨事だと思う。
ハスナちゃん
『花火 Hanabi』の遊び方〜ルールをざっくり〜
箱のふたもつかいます
ニャルラ使用するのは、花火カード、青いトークン、赤いトークン、箱のふたです。

クトウさん
ニャルラはい! 便利なんですよ。
5色の花火を5段階目まで打ち上げる
ニャルラ花火カードには白、赤、青、黄、緑の5色があります。

ニャルラさらに、各色に対して、数字の1〜5があります。

ニャルラ色は文字通り花火の色、数字は1から順番に盛り上がりの段階を上げていくってイメージしてもいいですね。

ニャルラ同じ色の花火カードを1から順番に場に出していき、
5まで出すことができれば、その色の花火は完成です。

5色の花火を5段階目まで打ち上げればいいのであるな。
クトウさん
ニャルラ達成できれば、職人たちの完全勝利です。
ただ、なかなかむずかしいですよ〜。
自分の手札の内容は分からない
ニャルラまず、花火カードが各プレイヤーに配られるんですけど、
表にしてその内容を見てはいけません。
配られた手札は、他のプレイヤーにだけ見えるように広げて持ちます。

ショゴたん
ニャルラ
そうです。
なので……
プレイヤー間の相談はNG!
ニャルラ他のプレイヤーに対しての口出しや、プレイに影響するようなアドバイスは、原則禁止となっています。
ハスナちゃん
ニャルラ職人は雰囲気で語るものですよ……!
ハスナちゃん
3つのアクションから1つをプレイ
ニャルラ自分の順番が来たら、以下の3つの中から1つを選んでプレイします。
- 情報を1つ教える
- カード1枚を場に出す
- カード1枚を捨て札にする
ニャルラひとつひとつ見ていきましょう。
情報を1つ教える
ニャルラある意味、このゲームの1番のポイントかもしれません。
他のプレイヤーに、その人が持っている手札の内容を教えることができます。
ショゴたん
ニャルラそうです。
ただ、教えられる要素に制限があり、2種類の情報だけです。
ニャルラ
ニャルラ色を教えるときはこんな感じですね。

ニャルラ数字を教えるときはこんな感じです。

ぼんやりと自分の手札の内容がわかってきたのである!
クトウさん
ニャルラどちらの例でもカード2枚の情報を教えていますが、
教えていることは、色(赤)に関して1つ、数字(4)に関して(4)1つですよね。
ここはポイントです。
ニャルラそして、この「
情報を1つ教える」をプレイした場合、青いトークンを1つ消費します。
ふたの中に青いトークンを入れておき、消費したらふたの外に出しましょう。

ショゴたん
ニャルラそうです。
残り回数は、ふたの中の青いトークンの数なので、分かりやすいですよね。
では次です。
カード1枚を場に出す
ニャルラ実際に花火を打ち上げていきます。
ニャルラ打ち上げたい花火カードを選び、自分の前におきます。

ニャルラこの花火カードを、場の花火カードの列に加えるか、その花火カードで新たに花火カードの列を作り始めます。
ニャルラ既にある花火の列に加える場合は、
同じ色の花火でなくてはなりません。
そして、既に場に出ている同色の花火よりも、数字が大きくなるようにしなくてはならないのです。

どの色の花火も、小さい数字から順番に出されていくのね。
ハスナちゃん
「1」の花火カードだったら、そのまま”最初の花火”にして列を作ってしまえばいいのであるな。
クトウさん
ニャルラその通りです!
ですが、同じ色の花火の列を複数つくることはできません。
ニャルラ既に白の花火が始まっていれば、もう白の花火を新しく始めることはできないのです。

ニャルラちなみに、どの色でも花火が5段階目まで出された場合、青トークンをひとつ、ふたに戻すことができます。
クトウさん
ニャルラですね!
この完成ボーナスも考慮して、青トークンを効果的に使って情報を得ていきましょう!
これって、手札を選んで自分の前に置くまでは、それがなんのカードなのか確証がないことの方が多いわよね?
ハスナちゃん
だーよね。
どこにもカードを出せないこともあるんじゃなーい?
ショゴたん
ニャルラあります。
その場合は、その置けなかったカードを捨て札にして、山札から1枚手札に加えます。
もちろん内容は見ちゃダメです。

そして、赤トークンを1つ、箱のふたの中に入れてください。

もしかして、赤トークンは、打ち上げ失敗をカウントしているのであるか?
クトウさん
ニャルラまさに。
この赤トークンが3つふたの中に入ってしまうと、即ゲーム終了となり、プレイヤーたちの敗北です。
ハスナちゃん
ショゴたん
ニャルラなので、うまくまわすための、3つ目のアクションにいきましょう!
カード1枚を捨て札にする
ニャルラ3つ目のアクションは
カードを能動的に捨てるアクションです。
カードを1枚捨て札にすることで、山札から新たにカード1枚を引くことができます。
さらに、青トークンを1つ、ふたの中に戻すことができるのです。
ハスナちゃん
クトウさん
ニャルラそうです。
これら3つのアクションを駆使して、夜空に大輪を咲かせてやりましょう!
国際花火職人連盟による芸術的印象
ニャルラ以下の条件でゲームが終了します。
- 5色すべての花火が完成する。
- 3つ目の赤トークンがふたに入る。
- 山札がなくなる。
ニャルラ5色の花火が完成すれば、プレイヤーたち職人の完全勝利です。
3つ目の赤トークンがふたに入ってしまえば、プレイヤーたちの負けです。
ニャルラそしてもうひとつ、5色の花火は完成しないんだけど、
山札がなくなるまで善戦した場合があります。
この場合、各色の1番大きい数字の合計数値で、国際花火職人連盟による芸術的印象が決められます。
ハスナちゃん
ニャルラ国際花火職n
ショゴたん
ニャルラ以下が判断基準です。

25点の伝説級っていうのが、5色全部が5段階打ち上げられた時であるな。
クトウさん
ニャルラ6点以上で拍手はもらえてますし、山札完走してるのに5点以下って、逆に難易度高そうな気もするので、とりあえず赤トークン3つ失わなければ、クリアでいいんじゃないでしょうかね。
手品のタネ明かしを見ているかのような高揚感
2種類のドキドキ
ニャルラ手番プレイヤーの行動は、見えない手札と限られた情報から導き出されます。
手番プレイヤーの手札については、周りのプレイヤーの方が知っているため、その手番に行われる行動は、周りから見ていわゆる最善手ではない場合があります。
ニャルラ手番プレイヤーは
知らないからこそドキドキする。
周りのプレイヤーは知っているからこそドキドキする。
同じゴールに向かう協力ゲームでありながら、そんな異なるドキドキが混在する、とてもワクワクできるゲームです。
可視化できない情報を楽しむ
ニャルラ見知った仲間と遊べば、与えられた
情報の意図に気づくことができたり、どういう
思考過程を経てその選択に至ったのかなど、
可視化できない情報を楽しむことができます。
ゲームクリアに向けて、確度の高い正解のアクションは存在するけれど、そこに至ることのできないジレンマを満喫できます。
まとめ【評価 / レビュー】
ニャルラドイツ年間ゲーム大賞受賞歴もある、名作枠としては手軽に遊びやすい部類かと思います。
手番に行えるアクション数も少なく、花火を次々に打ち上げていくというテーマもオシャレでキャッチーです。

ニャルラただ、いざ遊んでみると、その必要思考数はかなりのもので、プレイヤーの慣れ次第でゲームの印象はとても変わるのではないかと思います。
ニャルラその思考の結果は、相手に教える情報の出し方に集約される面もあり、シンプルなゲームとして成立させてしまっている点が、ある種とんでもないゲームだなと感じました。
ニャルラガチンコで勝利を目指すのか、ゆるく展開のままならなさを楽しむのか、それによってゲーム体験も満足度も大きくかわるはずです。
ニャルラまさに本物の花火大会のようですね。
花火の種類やタイミングに集中して鑑賞するのも良いですし、恋人やお友達と行く花火大会のように、「その場」それ自体を楽しんでもいいのです。(今回は裏方の物語ですけど)
ニャルラ楽しみ方、それは参加者に委ねられているのですから。
ニャルラここまでご覧いただき、ありがとうございました!
また別の記事でお会いしましょう!
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タイトル |
花火(hanabi) |
ゲームデザイン |
アントワーヌ・ボザ (Antoine Bauza) |
イラスト |
Gerald Guerlais |
メーカー |
ホビージャパン |
プレイ時間 |
30分 |
プレイ人数 |
2〜5人 |